子供と祝うユーカリスト

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子供と祝うとユーカリスト

「ユーカリスト」とは何のことでしょうか?それは、イエス様が十字架につけられる前の晩に弟子たちを集めて行った「最後の晩餐」を記念したものです。キリスト教の礼拝はユーカリストと祈りを中心にして成り立っている、と言っても間違いではありません。

聖アンデレ教会では、毎日曜日午前9時15分から「子どもと祝うユーカリスト」という礼拝が献げられています。通常の礼拝や聖餐式と比べとてもユニークですが、初代教会がおそらくそうであったように、共に集まり、共に祈り、食卓を共にすることの意味を、誰にでもわかりやすく理解できるように意図して始められたものです。このユーカリストに子どもと共に参加し、教会の一員になった家族がこの聖アンデレには大勢います。なお、この礼拝式文は、1999年に東京教区主教によって聖アンデレ教会での使用が承認され、2001年には聖餐式文として確認されたものです。

「子どもと祝うユーカリスト」はまず、全員で聖堂前に集合するところから始まります。鐘を鳴らと、司祭は始まりのお祈りをします。トーチに点灯しながらその炎を祝福する祈りを行い、次いで聖書に手を置いて、この礼拝でイエス様のみ言葉を聞き、正しく理解できるように祈ります。そして入堂します。

席につくと「平和のあいさつ」を交わします。参加者全員が席をめぐり、握手し合い親交を深めます。

入堂前の祈り
平和の挨拶

次いで「奉献」です。聖歌を歌いながら献金を献げ、それらをあらかじめ用意しておいたパン(ベーグル)とぶどうジュースとともに、中央にある聖卓の上に運びます。

続いて、補式者の朗読に合わせて、私たち自身のこの一週間の思い、言葉、行いを神様に献げ、悪かったことを反省してその許しを請います。さらに世界、教会、人々のために代祷奉仕者と共に祈りを献げ、キリストがそれらに対して憐れみを与えて下さるようにお願いします。

これらの代祷が終わると、司祭は信施(献金)とパン、ぶどうジュースを次々に掲げながら、それらを祝福して下さるように神様に祈り、参加者は両手をあげて、これらの献物と自分自身を神に献げるために祈ります。

そして礼拝は「感謝と食事」に移ります。ここで司祭は、モーセ五書、預言書、福音書、使徒書からそれぞれ決めた場所を読み、神様がこの世界や私たちを互いに愛し合うために作って下さったこと、それにも関わらず私たちが神様から離れてしまい、神様や隣人すら愛さなくなったこと、そしてイエス様をも殺してしまったこと、そのイエス様がよみがえり、私たちの罪と死を滅ぼしてくださることが語られます。すると司祭は、先ほど献げたパンとぶどうジュース、そして参加者全員に聖霊をおくって下さるようお祈りします。

これらが終わると、司祭による楽しい説教が始まりますが、いよいよ大畑司祭の相棒であるマーガレットちゃんの出番でもあります。このユーカリストの主役は、子どもたちですので、子どもたちが理解できる、ということがとても大事なのです。大畑司祭とマーガレットちゃんとの掛け合いに、子どもたちや、時には大人も加わり、おしゃべりをするような形で毎回お話が進められます。

奉献
説教
感謝と食事(陪餐)

説教が終わると、全員で「主の祈り」を唱え、次いで聖餐式が始まります。

まず、全員が見えるように司祭はパン(ベーグル)を取って割き、さらにナイフで小さく切り分けます。切り分けられたパンはかごに入れられます。そして、司祭はそれをぶどうジュースに浸し、近くにいる参加者の口に入れます。補式者がぶどうジュースを持ち、パンを受けた人はかごを受け取って中のパンを取り、ジュースに浸して隣の人の口に入れます。このようにして、聖卓を中心に円形に並んだ参加者全員が、子どもも大人もパンとぶどうを受け、そして隣の人にパンとぶどうを与えていくのです。最後にパンを受けた人は、司祭の口に入れます。こうして、参加者全員が主の食卓に集まり、イエス様が教えて下さった通りに、共に与え、共に受け、このユーカリストに全員があずかるのです。この間、待っている人、終わった人は聖歌を歌い続けながら、共にユーカリストに参与する喜びを分かち合います。

食事が終わると、イエス様の食卓に招いて下さった神様への感謝と、そしてこの世に派遣され、み心にかなうような人になるように祈ります。

司祭による祝祷をいただくと、聖歌を歌いながら全員で退堂します。聖堂の外に全員が出ると、補式者は高らかに派遣の宣言「主とともに行きましょう」を行い、参加者全員がそれに元気に唱応してユーカリストは終了します。

退堂